私がこの作品を作るにあたって感じたこと。
伝えたいこと。
私がなぜこの卒業制作を作ろうと思ったのか
自分には何もできないとすぐに諦めてしまう自分を
変えたかったから
自分に自信が無くなる原因というのは、ほとんどの場合、他人と比べてしまうからだと思います。
私の場合、周りの優れた人たちを見ると「凄いな、いいな」と思う感情があります。しかし、ここが段々エスカレートしていき、気が付いた時には「この人はすごいのに私は何もできないし取り柄もないダメな人間だな」と思う悲観的な人間になってしまっていました。
勝手に他人と比較し、勝手に劣等感を抱き、勝手に自滅していく生活を繰り返していた私は、ちょうど卒業制作で何を作ろうか悩んでいた時期でした。最初に提案していた案は“ワタシらしさ”が無いとバッサリ切られ、私にしか出来ないことってなんだろう…私は取り柄がなくてなにもできないのにな…と考えていた時に、逆にこの自信のなさが役に立つ卒制があるのではないか、いやもう私にはこれ以外の選択肢がないな!!と思い、自信のなさを克服する為の卒業制作をするという目標を掲げて、どうにかしてこの卒制で自分を変えたいと思ったのです。
私と同じように自信がなくて悩んでいる人に伝えたいこと
まずは、なぜ自分には自信がないのかをいま一度考えてみることが大切なのかなと思いました。
私なんて。って思っている人は大抵の場合そのワタシという人間がどういう人なのかよく知ることを避けて、自分を卑下することで逃げて生きているのかもしれません。私自身がそうです。
この卒業制作をするにあたって、私はまず『自分の悩み』が具体的に何なのか、それはどうして起こるものなのか、根本的な原因や解決策は一体何なのか。などを調べていくうちに、こうしているから私は良くなかったんだな。とか、ここの悩みとここの悩みは全く違うようで原因は同じだったんだなとか、自分のことについて深く理解することが出来ました。
まずは自分がなぜ悩んでいるのか、どうしてこういったことが起きてしまうのか。考察してみると今後自分自身がどうしていけば良いのかが分かってくるのかもしれません。
その上で、やはり「人と比較しないこと」や「自分の頑張りを認めてあげること」「素の自分を受け入れること」が大事かなと思います。
だけど、人は簡単には変わることができないし、できたら最初から苦労しないよな〜。って思いますよね。わかります。
だから私の場合は、あまり自信はないけど昔からイラストを描くことは好きだったので、イラストを生かした卒制のテーマである“悩みを受け入れる方法”を考えた結果が「デザインを通して悩みを受け入れる」というものでした。
自分が好きなことや少しでも得意なことと繋げ合わせて考えていけたら、自分だからできること。自分にしかできないことが見つけ出せるのかもしれません。
私が私という自我を持って生まれてきてしまった以上、私は私として生きるしか方法はないですし、自分が今できる精一杯のことをしたい。この作品を通して私は、辛いこともあったけどいい人生だったなって終われるようになりたいなって思えるようになってきたので、もし私と同じように“自分に自信がなくて悩んでいる人”がいたら、その人が勇気を出して一歩前に前進できるように応援したいです。
私のこのプロジェクトが誰かの勇気にもなれたら、これ以上ない幸せです。